大丸有INDEX

大丸有地区とは

日本を代表するビジネス街、大手町・丸の内・有楽町の頭文字を取って「大丸有(だいまるゆう)」と呼び、3つの地区を合わせた約120haのエリアを「大丸有地区」と総称します。
大丸有地区の西側には緑豊かな皇居が拡がり、北側で神田、南側で日比谷・銀座、東京駅を隔てて東側で八重洲・日本橋と隣接する、多様な活動が集積するエリアです。

大丸有エリア

大名屋敷現在の皇居の場所にまだ江戸城があった頃、大丸有地区は諸国の大名屋敷が立ち並び、現在の整形な区画の原型はここに由来すると言われています。明治維新により大名が国元に戻ったことから市街化が決定され、財閥の三菱に払い下げられたことを契機に、近代日本経済の発展基盤となる日本初の西洋式賃貸オフィス街として、何もない草原から大丸有地区のまちづくりがスタートしました。

皇居前にふさわしい美観と、新たな文明を生み出す「模範街」となることを目指し、若き英国人建築家、ジョサイア・コンドルの指揮のもとで、長期的なマスタープランを描いてまちづくりに着手しました。

1894年に竣工したエリア最初のオフィスビル「三菱一号館」を皮切りに、ロンドンのような赤煉瓦造のビルが拡がり(「一丁倫敦」時代)、その後、大正時代以降はニューヨークのような鉄筋コンクリート造の機能的な大型ビル(「一丁紐育」時代)が主流になりました。

美しい仲通り写真2002年丸ビル竣工 新丸ビル

第二次大戦後の高度経済成長期に急激に高まったオフィス需要に応えるため、小さなビルをまとめて大街区化する建て替えが始まり(「丸ノ内総合改造計画」)、1970年代からは大手町地区を中心に、高さ100mを超える超高層ビルが登場するようになります。

昭和の開幕、昭和初期の丸の内東通り大正モダニズム

仲通り

2000年代に入り、国際競争力を高める都市再生の国策とともに各所で再開発が加速、2002年の「丸ビル」建替竣工時に大規模な商業施設を設置したことを契機に、東京駅前を中心とした新たな「まちびらき」が行われました。ビジネス機能中心の街から、人々の交流が活発に行われる賑わいあふれる街への転換が始まったのです。

2002年丸ビル竣工 新丸ビル美しい仲通り写真

その活気と多様性は、ビルの中からストリートへと広がり、平日も週末も、様々な来街者が活動する街の未来を切り開きました。
エリアの目抜き通りである、約1.2kmに及ぶ「丸の内仲通り」は美しい石畳で舗装され、歩道の幅も拡張されて、ストリートは単に通過する場所から、回遊し、快適な時間を過ごす“都市の庭”へと進化しました。

3分でわかる丸の内開発の歴史的変遷

提供:三菱一号館歴史資料室(三菱地所)

大丸有エリア

公民協調のまちづくり=Public Private Partnerships
この街の企業活動も変化しています。現在では上場企業の本社だけでなく、ベンチャーやスタートアップ企業など、4,000を超える企業と28万人の就業者が集う、多様なビジネスとイノベーションが始まる街へと発展しています。再開発などハード面の整備だけではなく、まち中での活動や人・企業が対面で交流することから新たな価値創造を促進する、まちづくりのソフト面も並行して推進されていることが大丸有地区の特色です。エリアの地権者が描いたまちの将来像を、行政との対話により、常に公民で共有していることが、連綿と続くマスタープランの実現を可能にしているのです。

大手町・丸の内・有楽町地区
まちづくり組織体制の特色

3つのまちづくり団体が「合意形成」「運営管理」「課題解決」の役割を分担し、相互に連携・協力しながら、他の街には見られない、三位一体のまちづくり、エリアマネジメントを推進しています。

さらに、エリア地権者で構成する団体(大丸有まちづくり協議会)が民間の代表となり、行政、鉄道会社とともに自由な議論や方針決定を行う円卓会議(大丸有まちづくり懇談会)を組成しています。

「公民協調」による対話と総意に基づくまちづくりが、大丸有地区の大きな特色です。
合意した方針を確実に実現していくための仕組みが、この大丸有地区ならではのまちづくり組織体制です。

大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有協議会)

大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会
大丸有まちづくり協議会
一般社団法人・1998年設立

WEB SITE

エリアの地権者、公民関係者で構成される協議組織。まちの将来像、整備・運営手法の総意をまとめ、大丸有まちづくり懇談会を通じて公民の合意を形成し、「大丸有まちづくりガイドライン」に沿った施策の実現を図る。

大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)

大丸有エリアマネジメント協会
リガーレ
特定非営利活動法人・2002年設立

WEB SITE

エリアのまちづくり運営とマネジメントを担うNPO組織。まちづくり方針の公民合意(まちづくりガイドライン)を尊重して地域活性化や環境改善、コミュニティ形成、賑わい創出に関する事業を行い、多様な人々の参加を促して広く活動を行う。

大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)

大丸有環境共生型まちづくり推進協会
エコッツェリア協会
一般社団法人・2007年設立

WEB SITE

大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリア内外の産官学民との連携や協働を図りながら、サステナビリティ、社会課題、環境共生、地域連携に関する調査研究、イベントやプロジェクト推進、人材育成、技術開発・導入支援等のさまざまな活動を展開しています。

これらの3団体がそれぞれの役割を果たしつつ互いに連携し、大丸有地区全域におよぶ総合的・面的なまちづくりを支えています。
本ポータルサイトは、この3団体が主体となる、大丸有地区の多様な活動成果や最新ニュースを集約してご提供いたします。