そしてアート作品の大半は、日頃歩いているビル周辺の屋外に設置されています。
これまで知らずに通り過ぎていたオフィス街ならではのアートを、こちらのマップから再発見して下さい。
- 大手町・丸の内・有楽町アートマップ(PDF添付)
A3サイズでの印刷を推奨致します。
大手町エリア No.1ー13
大手町フィナンシャルシティ
このビルでは国際的作家のアート作品がみなさんをお迎えいたします。
金属、石、セメント、ガラス、布、陶器など様々な素材のアート作品が美しい空間を演出します。
丸紅ギャラリー(丸紅ビル)
丸紅が所有するコレクションを中心とした企画展を開催しています。(常設展はございません)開館日は当ギャラリーHPでご確認ください。
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-4-2
丸紅東京本社ビル 3階 - 開館時間
- 10:00~17:00(入館は16時30分まで)
- 休館
- 日曜日、祝日、年末年始、展示替え期間
- 入館料
- 一般 500円
※現金利用不可
※高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料 - URL
- https://www.marubeni.com/gallery/
大手町ビル屋上「SKY LAB」
昭和42年、大手町ビルと入居者の繁栄息災を祈願して、屋上に観音様が奉られました。
作者は近代日本を代表する彫刻家、平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)氏。約5年もの歳月をかけて完成させました。
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-6-1
- URL
- https://www.marunouchi.com/tenants/10317/
- アクセス
- ※大手町ビル屋上「SKY LAB」屋上のアクセスには、「丸の内ポイントアプリ」の登録が必要です。
雨天や強風、管理上の事情により閉鎖している場合があります。
丸の内エリア No.14ー32
丸ビル パブリック・アート・プロジェクト
国内外のアーティスト6名のアートを設置「建築とアートのインターフェース」
丸ビルの建築にあたり、新たな街の賑わいを彩るビル空間を創るため、建築と芸術が一体となるパブリック・アート・プロジェクトが実施されました。
イタリア、イギリス、アイルランド、日本から選ばれた6名のアーティストが作品を設置しています。
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-4-1
- URL
- https://art-inter-tokyo.com/public_art/東京丸の内ビルディング/
丸の内ストリートギャラリー
1972年より三菱地所株式会社と公益財団法人彫刻の森芸術文化財団が、芸術性豊かな街づくりを目指し、丸の内仲通りを中心に近代彫刻や、世界で活躍する現代アーティストの作品を、数年に一度入れ替えながら展示していくプロジェクトです。
※作品の一部が入れ替わる予定があります。
東京ステーションギャラリー
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-9-1
- 開館時間
- 10:00~18:00(金曜日10:00~20:00)
※入館は閉館30分前まで - 休館日
- 原則、月曜日
(祝日の場合は翌平日/ただし会期最終週、ゴールデンウィーク・お盆期間中の月曜日は開館)
年末年始、展示替期間 - 入館料
- 入館料とチケットの購入方法は展覧会により異なります。各展覧会の詳細ページでご確認ください。
- URL
- https://www.ejrcf.or.jp/gallery/
JPタワー 学術文化総合ミュージアム
インターメディアテク
日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営をおこなう無料で楽しめる公共貢献施設。歴史的な遺産を、現代の都市空間のなかで再生させるデザイン技術は、「インターメディアテク」の展示の見所のひとつです。
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3F
- 開館時間
- 11:00~18:00(金・土は20時まで開館)
※上記時間は変更する場合があります。 - 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める日
- 入館料
- 無料
- URL
- https://www.intermediatheque.jp/
静嘉堂文庫美術館
三菱ゆかりの国宝・重文を含む東洋古美術品を、皇居に面した重文建築・明治生命館で楽しめる。岩﨑彌之助・小彌太父子(三菱二代・四代社長)のコレクション約6,500件を収蔵。
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
- 開館時間
- 10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前
※夜間開館についてはウェブサイトをご確認ください。 - 休館日
- 月曜日(祝休日は開館し翌平日休館)、展示替期間、年末年始など
- 入館料
- 一般1500円
大学・専門学校・高校生1000円
※中学生以下無料 - URL
- https://www.seikado.or.jp/
三菱一号館美術館
2010年開館。赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したもの。19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする企画展を年3回開催。
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-6-2
- 開館時間
- 10:00~18:00
※祝日・振替休日除く金曜、第2水曜、展覧会会期中の最終週平日は20:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで - 休館日
- 毎週月曜(祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館)、年末年始、展示替え期間
- 観覧料
- 展覧会により異なる
- URL
- https://mimt.jp/
有楽町エリア No.33ー36
第一生命ギャラリー/第一生命ロビー
第一生命では、若手作家を支援する現代美術の展覧会「VOCA展-現代美術の展望」に特別協賛するとともに、受賞作品の一部を収蔵し、同ギャラリー・ロビーで展示しています。
GOOD DESIGN Marunouchi
公益財団法人日本デザイン振興会が主宰・運営する、デザインと人と社会をつなぐコミュニケーション拠点。気軽に立ち寄りデザインに触れることができる展示やイベントを開催しています。
- 住所
- 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F
- 開館時間
- 11:00~20:00
- 休館日
- 年末年始・展示入替期間
- URL
- https://marunouchi.g-mark.org/
当時手本とするモデルが無い中で、その構想の最初から文化の街、個人の情緒と感性が企業経済と共生する街となることが目指されていました。
近代日本の経済基盤を担うビジネスセンターを皇居に隣接する東京の中央に創出するにあたり、三菱社の経営幹部は「三菱はここを模範街にする責任がある」「ここから帝国の美観と新興日本の文明を内外に知らしめる」と明言しました。
この決意は、丸の内を単に機能的に働くだけの場所ではなく、ここに働くことで、同時に豊かな都市文化を享受できる街を目指すものでした。
三菱社の第二代社長である岩崎彌之助から丸の内の建設構想を任された英国人建築家ジョサイア・コンドルは、彌之助や、海外の都市を知りビジネスセンター丸の内創造の功労者である荘田平五郎(三菱社管事・本社支配人)の意を汲んで、劇場と美術館、更には商店街から集合住宅の設計も当初から取り入れていました。
劇場は「帝都に欧風の一大劇場を新設し、歌舞伎名優を合同で演技させたい」という福沢諭吉の提言に応えたものであり、演劇を愛好するコンドルならではの、和洋双方の劇場が持つ長所を取り入れた、花道や回り舞台を持つユニークな設計構想でした。
美術館には、街の芸術振興だけではなく「美術家を保護したい」とする考えから、アート作品の展覧と共に、作品販売によりアーティスト支援を行う、複数の画廊併設が構想されていました。(設計図の青い彩色部分)
日清戦争など世情の機運が熟さず、両館の実現は先送りになりますが、劇場は1911年の帝国劇場誕生によって、着想から20年後の早期に結実しました。
美術館が実現するのは、更に時代が下って、1966年開館の出光美術館が最初となります。
ビジネスの拠点であるオフィス街が、同時に馥郁たる文化都市であること、就業者の豊かなQOLの重要性をまちづくりの最初から認識していたことは、彌之助らが欧米を見聞し、永続する都市に不可欠な文化的価値創造の重要性を深く理解していたからであると推察されます。
参考:
また、隣接する皇居エリアには公立美術館も充実しています。
当地区の第二次開発期にあたる丸ノ内総合改造計画を通じて整備された丸の内仲通りの街路植栽帯を「丸の内ストリートギャラリー」と称して、長距離にわたり多数の近現代アート作品が設置されました。
直線で約1kmに及ぶ丸の内仲通りをギャラリーに見立て、三菱地所と彫刻の森芸術文化財団が1972年から先駆的に開始したこの取り組みは、時代を反映する新たな作品に入れ替えながら、現在も連綿と続いています。
当初は歩道と車道をしっかりと分離する植栽帯の中に作品が整然と配置されていましたが、2000年代に入り、歩行者を尊重した石畳のシームレスな公共空間へと再整備されてから、そこに展示されるアートも道行く人に問いかけるような、多様で楽しめる作品に変化しています。
これと同時期に建築された当地区超高層ビルの先駆けである東京海上ビルディング本館(1974年竣工)以降、ビルの再開発に際して、オフィスエントランスや屋外空地に世界の著名作家作品が設置されるようになり、今や街中が多くのアートで彩られています。