大丸有エリアに行燈やイルミネーションが灯り、江戸を感じるイベント「江戸にひかり大丸有」開催
2024年12月19日
“伝統的な江戸の情緒”を現代にアップデート!
大名屋敷だった大丸有エリアに行燈やイルミネーションが灯り、江戸を感じるイベント
「江戸にひかり大丸有」
実施期間:2025年1月9日(木)~3月7日(金)
大丸有江戸情緒創出推進協議会(構成団体:大丸有エリアマネジメント協会、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、三菱地所株式会社)は、かつて大名屋敷だった大手町・丸の内・有楽町エリア(以下、大丸有エリア)において、江戸の記憶と歴史に「ひかり」を当て、伝統的な江戸からの情緒あふれる景観を現代にアップデートしたイベントを展開する「江戸にひかり大丸有」を、2025年1月9日(木)~3月7日(金)の期間に開催します。
本イベント開催を記念し、1月17日(金)には、千代田区長等の来賓をお招きし(予定)、和傘イルミネーションの点灯を行うオープニングセレモニーイベントを実施します。日本舞踊と和楽器で構成する新進気鋭の若手演奏家集団「禮(REI)」による正統派のパフォーマンスが点灯式を華やかに盛り上げます。
江戸時代における大丸有エリアは、広大な大名屋敷が軒を連ねた「武家地」でした。
江戸城郭の外堀に囲まれた内側を意味する「丸の内」、茶人織田有楽斎長益に因む「有楽町」、江戸城の正門である大手門に面した「大手町」など、江戸期の武家文化によるまち の成り立ちが、現在の地名の由来として残っています。
明治維新以降は日本経済を担うビジネス街として発展しますが、江戸時代の歴史・文化的象徴と経済・観光資源双方の魅力を持つ日本・東京の玄関口として、国内外から行楽や観光で訪れる多くの人々でいつも賑わっています。
今回、東京都が実施する「江戸情緒あふれる景観創出事業」の採択を受け、国内外の旅行者が何度でも訪れたくなる、深い歴史を持つ文化都市を目指し、これまで見えにくかった江戸の歴史に再度「ひかり」を当て、伝統的な江戸の情緒と景観を現代にアップデートして様々なイベントを展開します。
期間中、東京駅前から皇居へと続く大通り「行幸通り」の地上・地下や大手町が和傘のイルミネーションに彩られます。和傘製作体験や、日本舞踊と和楽器演奏によるパフォーマンスなども楽しめる「満天の江戸光景」や、丸の内仲通りに大名家紋・和柄のバナーフラッグと行燈が設置される「江戸藩邸仲通り」など、以下4つのイベントを展開します。
~実施概要~
【名 称】 江戸にひかり大丸有
【実施日時】 2025年1月9日(木)~3月7日(金) ※各イベントにより実施日時・開催場所が異なります。
【実施場所】
①丸の内仲通り: 江戸藩邸仲通り〔大名家紋・和柄バナーフラッグ/行燈〕
②行幸通り(東京駅丸の内側): 満天の江戸光景〔和傘イルミネーション〕
③行幸地下ギャラリー: 和あかりの路〔和傘イルミネーション/行燈〕
④大手町エリア: はるミネーション〔和傘イルミネーション〕
【主 催】 大丸有江戸情緒創出推進協議会
(構成団体:特定非営利活動法人 大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)、
一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、三菱地所株式会社)
【協 力】 一般社団法人千代田区観光協会、和ルミネーション実行委員会
【後 援】 千代田区
■行幸通り
イベント名:満天の江戸光景 ※雨天時は中断または中止
日 時:
①1月17日(金)17:00~21:00
②1月18日(土)~19日(日)11:00~21:00
※①の和傘点灯はセレモニーイベントの実施に伴い17:15頃~
※②の和傘点灯は17:00~
内 容:赤レンガの東京駅舎を背景に、行幸通りが250本の立体的な和傘のイルミネーションで彩られ、江戸と現代が融合する、時代を超えた光景を表現します。
<セレモニーイベントの実施内容 ※1月17日(金)のみ>
イルミネーションの横では、和傘製作体験や、和傘フォトスポット、江戸の甘味を楽しめるキッチンカーが並びます。
日 時:1月17日(金)17:00~17:25 ※千代田区長等の来賓出席を予定しています。
実施場所:行幸通り(東京駅丸の内側)特別ステージ
▲パフォーマンスステージ
点灯式の前後に、日本舞踊・三味線・箏・笛・鳴物で構成したチーム「禮(REI)」による、日本伝統芸能のパフォーマンスステージを実施します。
公演時間:16:50~17:00、17:30~17:50
禮(REI)
日本の伝統芸術を誇りに思い、世界中でその価値を広めることを使命とし、日本舞踊と和楽器で構成した集団。
海外でも意欲的に公演し、世界のアートシーンに貢献する存在として、誇り 高く活動。
伝統を守りながらも、新しい可能性を模索し、伝統芸術の魅力と可能性を世界中に届けることを目標としている。
公式サイト:https://rei-japan.site/aboutt
日本舞踊家:藤間礼多(ふじまれいた)、松本幸才(まつもとこうさ)
長唄三味線方:今藤龍十郎(いまふじたつじゅうろう)、杵屋三禄(きねやさんろく)
箏曲家:細川喬弘(ほそかわただひろ)、城戸さくら(きどさくら)
囃子方:望月左太助(もちづきさたすけ)、堅田喜衣紗(かたぎきいさ)
笛方:福原寛乃(ふくはらかんの)
尺八演奏家:屋代 紗央里(やしろさおり)
【パフォーマンス演目】
江戸の記憶と現代建築が共存する大丸有エリアで、伝統芸能集団「禮(REI)」が今回のために創作した新作を披露します。プレパフォーマンスは、「伝統」と「革新」をテーマに、江戸の古典美を盛り込みながら、現代の感性で再解釈されたパフォーマンスは、華やかさと荘厳さが際立つ一夜限りの特別な舞台です。流麗な日本舞踊と和楽器の響きが調和し、2025年の幕開けを象徴するような感動を届けます。歴史と未来が交差する瞬間をぜひご体感ください。
アフターパフォーマンスは、禮(REI)のオリジナル楽曲による幕開けから始まります。続く舞台では、日本の伝統芸能の多彩な魅力を凝縮した演目が繰り広げられます。一つひとつの所作や音が重なり合い、東京駅を背にした特別なロケーションと共に、空間そのものが伝統の美で満たされる時間。観る者の心をゆるやかに引き込み、日常を忘れさせるひとときをお届けします。観る、聞く、感じるという全ての感覚を通じて、新しい「江戸」の息吹を肌で感じてください。
▲和傘製作体験
参加料金:無料
和傘照明と東京駅を背景に、本物の和傘を貸し出して、ゆっくりと写真撮影することができるフォトスポットを設置。
東京駅と江戸城の間で、大丸有エリアでしか見られない幻想的な写真を撮影することができます。
【作品製作者紹介】 ※1月17日(金)は点灯式から行幸通りに滞在予定
杉崎英紀 氏 (和傘照明製作者)
1968年神奈川県⼩⽥原市⽣まれ。⼤学卒業後、⼩⽥原市役所に15年8ヶ⽉勤務。 旅先で今は亡き和傘職⼈の作る和傘に感銘を受け、全国的に和傘職⼈が減少していることを知り、⽇本の伝統⼯芸の灯を絶やしてはいけないと、公務員を辞めて和傘の道に進み、2009年に湘南和傘英遊を⽴ち上げる。伝統的な和傘に加え、⾃由な発想のデザインで⽇常でも使える“湘南スタイル”で⾬の⽇が待ち遠しくなるような和傘を、全て⼿作業にこだわり制作している。和紙を通した穏やかな灯りを楽しめる和傘⾏灯の演出では、和傘を作る⼯程で⽣まれる和紙の端切れを⽤いたオリジナルの Mottainaiシリーズが⼤きな注⽬を集めている。また、和傘ランプシェードのワークショップでは⽇本の“ものつくり”を体験できると国内外の参加者に⼈気で、和傘を通じて活動の幅を広げている。
公式HP:https://shonanwagasa.com/
小林旅人 氏 (和傘製作者)
エレキギター製作、テーマパーク製作などを経て鳥取県淀江の和傘職人・坂田弘との出会いにより和傘の製作を始める。「伝統を守ります」を口にする者として和傘の伝統文化を正しく後世に伝える為に和傘関連の資料収集・研究・執筆を行い、和傘の製作道具類の製作や後継者の育成に尽力している。和傘装飾・資料展示を各地で開催し、和傘を広く知ってもらう活動を行う。鳥取、岡山、徳島などでも後継者育成を行い来春まで長野県喬木村にて和傘の指導育成を行う。
石井友子 氏 (竹作品制作者)
1990年東京生まれ。
現在熱海市網代在住で、竹を使ったアート作品や竹雑貨・竹オブジェの制作活動中。
2020年まで建築業界で働いた後、竹細工の道へ。
2021年~大分県の竹工芸訓練センターで学んだ後、竹造形家の川島茂雄氏の下で修行し、2022年に自身の竹細工ブランド「tomboo」を熱海で立ち上げた。竹の自然な美しさや持続可能性を生かしながらインテリアやアート作品として展開。NPO法人熱海キコリーズ所属しながら地域の竹林保全にも貢献しており、伐採された竹を使って竹灯りイベントを開催したり、地域活性化にも従事。竹を使ったワークショップも実施し、子どもから大人まで参加できる体験型イベントを行うことで放置竹林の活用方法を広めている。